2018年05月07日

憧れのテトラベルケ社

 観賞魚飼育用品の話。

 小学生の頃、愛想のない熱帯魚屋に母を付き合わせては、熱帯魚を眺め倒してテトラのパンフレットだけ持ち帰るということを繰り返しておりました。

 あのときの母の嫌そうな顔といったら。小さい店でさ、店主のね、感じがちょっとね。っていうかだいぶね。でもやめられなかったの、僕。何だろうね、あの水と、それを照らす蛍光灯の感じ。あ、LEDなんてなかったよ。

 ここでいうテトラは「テトラベルケ社」から始まったドイツのブランドで、魚の種類ではないのでございます。熱帯魚飼育には手を出せない少年にとって、それはそれはもう、ヨーロッパの香り溢れる憧れの対象でございました。

 パンフレットに載っている写真なんかも色味がね、違うんでございますよ。「熱帯魚の飼い方」に載ってるイラストもね、日本に売ってない感じの水槽だったりして。まだ金属フレームの水槽が出回ってる頃だったからね。「見たことないぞこんな水槽!」みたいな。

 まあ、パンフレットを飽きもせずに愛読して愛読して愛読して、テトラへの思いを募らせて。

 せめて金魚の餌だけはテトラにするのだと、お小遣いはたいてたなあ。「高いけどいいの?」って母よ、そうじゃあないんだ。高いからいいんだ。本当はテトラミンが欲しいけど、「金魚にはテトラフィン」だとテトラが言ってるし、テトラフィンは大きくて安いんだよ。

 通販が当たり前の時代になって、テトラブランドのあり方も随分変わっちゃったから、今となってはよく分からん話だけどね。
posted by 篠田 青 at 23:54| Comment(0) | いきもの
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。