2017年11月12日

香水の使い方

 「好きな香りに包まれていたい」と言うと何やら素敵に聞こえるけど、香水を毎日付けるのはやめた方がいい。

 人にはそれぞれ、目立とうが目立つまいが独自の匂い(体臭ではない)があって、それはその日の体調や気候によっても微妙に、豊かに変化する。相手もまた、そういう見えない、言葉にならない情報を無意識に受け取っていて、あなたへの印象と理解をアナログ的に深めている。

 香水は自分で匂いの輪郭を決めつけて、相手が受け取る情報をわざわざ狭めてしまう、それはそれはもったいない、地獄のおしゃれアイテムなのでございます。えっ? 「地獄のおしゃれアイテム、他にはどんなものがあるか」でございますか? そうですね、代表的なところですと、もう皆さん大好き、カラコンがございますね。

 風向きや相手の嗅覚次第で効果の強弱も善し悪しももう、物凄く変化する。それをまあ、だいたいが鏡の前で(見えやしないのに)立ち止まって、付けてる自分の姿だけ確認したりしてね。結果は毎日異なるし、それをコントロールできる人なんていない。

 憧れのあの人や好きな人と同じ香水を付けてみても、同じ効果は得られない。「いいんです、自己満足ですから」という言葉が聞こえてくるけど、自己満足を無差別にばらまいて、孤独に生きていく覚悟はできているんだろうか。

 香水といえばマリリン・モンローの「シャネルの5番」。「何を着て寝るのか」という質問に対する答えが有名だけど、あれが本当だとすれば、そりゃ孤独を深めるだろうよと思う。国や文化、時代の違いがあるとしても、「眠るときくらい」という気分が見えるようで寂しくなる。

 匂いっていうのは漂うもの、空気を感じるものであって、自分で選ぶようなものじゃないんじゃないかね。
posted by 篠田 青 at 15:03| Comment(0) | 気と病
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