2018年06月10日

ゾイドの魅力ってね・後編

 つづき。

 ミリタリー好きなら違ったのかもしれないけど、僕にとってのゾイドはもう、おもちゃとおもちゃの箱だけで充分だったんだよね。ゾイドの箱って、全面グラビア印刷みたいな感じ(いや、正確なことは知らないけど)で、ジオラマっぽい写真が豊富でね。

 その写実的な重厚さがもう、たまらなくかっこよくて。箱ばっかり何度も何度も眺めて、想像を膨らませてね。

 いきものの図鑑が好きだったからかな。水生昆虫の写真とか、熱帯魚の水槽なんかも飽きずにずーっと眺めてたり。写実的な箱庭とでもいいましょうか。そういう世界が好きで。

 ウルトラマンのセットとか、おもちゃのジオラマ写真とか、「この砂は本物を使ってるのか、それとも砂っぽいプロ用の何かなのか」みたいなことが凄く気になって、今はインターネットなんかあるざますけどね、当時はほんと、周りの大人に聞いてみたって分かりゃしませんざましょこんちきしょう。

 ジオラマ製作のプロになりたいとか、そういう方向じゃなかったからね。知りたい欲もその程度だったんだろうけど。まあうん、見るのが好きだったんだな。

 だからゾイドのね、以前書いた販促ビデオ。あれの実写パートも大好きで。交互に出てくるアニメパートは何だろうな、引いたわ。当時そういう言い方はなかったけど、「これじゃない感」が凄かった。全っ然感情移入できないの。

 そこがゾイドの、商品としての弱点でもあったんだろうけどね。だからこそ、CGアニメを味方につけての第二期ブームがあって。それは凄く分かるんだけど。

 「あの頃の写実的な魅力」が薄れちゃってて、それを伝える絶妙なツールも手段もなくって、歯痒い日々なのよね。
posted by 篠田 青 at 01:57| Comment(0) | おもちゃ