2017年10月11日

カラコン憑き

 本来の黒目の輪郭を潰すようなカラコンのというか、あれを装着した瞳の何とも言えない気味の悪さというのは、要するに「目が死ぬから」なんだけど。人は相手の目から思っている以上に情報を受け取っていて、そこが偽装されたり、一部が遮断されたりすることに敏感なのよね。

 デジタル処理された画像や映像だと輪郭が強調されてしまうことが多々あって、極端な例だとプリクラ的な感じの黒目になるんだけど。

 そういうものを見慣れてきてしまうと、瞳に対して鈍感になる。どう見えるかを気にしていたつもりが、どう写るかにズレていく。

 鏡に映る自分と画面に映る他人とを比べるようになって、「自然なまま大きく」してくれると囁くカラコンが欲しくなる。

 自分を見てくれる相手の目ではなく、他の何かのための外見を作るようになる。

 自分の心を伝えるための瞳が死んで、記号のための黒目になる。

 心を見てくれる相手がいなくなる。

 ホホジロザメみたいな目になっていく自分を止められず、人でなくなっていく。

 別に脅しでも何でもなくて、あれって「憑いている」目に近いんだよね。動かすつもりのない自分の考えについて、人の意見を受け入れない前提で語っている人の目。それはあなた、愛されませんわっていう。

 カラコンつけてる人をバカにする人は多いけど、カラコンつけたみたいな目になってる自分に気づけない人もね、結構多いよ。
posted by 篠田 青 at 23:56| Comment(0) | 精神世界